■那珂川だより
2013.June 5th
タイトル/泡沫(うたかた)
数日の梅雨の晴れ間は庭に出てバラの伸びた枝を剪定したり 陰に咲いている新しい花を見つけたりほっとする瞬間です。
淀みに浮ぶうたかたは 消え かつ 結びて
久しく とどまりたる 例(ためし)なし
(方丈記)
陶芸家の女主と山の景色を楽しみながら 「来し方行く末」を話した。依頼された厠(と呼ぶのがしっくりくるお洒落なWC)の窓のデザインテーマを模索していた。
人生色々ある、「常ならむ」無常と唱えて生きてきたが この場所の為の素材を見つけた。
陶房の中も彼女の世界が広がっていて、庭にもたくさんの山野草がこの地を得たりと盛んで賑わいがある。
成竹窯 訪問の際はお電話してくださいね。
夕方は久しぶりの「博多座」
四代目猿之助の「狐六法」に感嘆。珠は磨けば光るが、たゆまぬ努力と信じて突き進む情熱は必須ということをその珠玉の芸で教えていただいた。シルク・ド・ソレイユ、歌舞伎座での初歌舞伎、スーパー歌舞伎、みんな教えてくれたのはおない年のM嬢でした。私の感性を刺激してくれるスーパーウーマンに感謝の夜。
山だったり街だったりの梅雨の間の一日でした。 2013.June 5th