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■那珂川だより
2011.APRIL
タイトル／香りの記憶
これも２０数年近く前の話。
親不孝通りに「SAM's BAR」という店があった。急な階段を上った2偕だったと記憶しているが 女一人でも マスターのKondo氏が話したい人には適度に話しかけ、一人で飲みたい人にはそっとひとりで飲ませてくれた。 活けてある花が彼のセンスをうかがわせた。
ドアを開けると印象的な香の香りが身体を包み 居心地の良さがその記憶で心に深く残っている。
永いこと愛用している 我が家の香り。京都の老舗 松栄堂http://www.shoyeido.co.jp/の優雅な香りで日々癒されている。
一人でBarに行く事ももはや無くなった。が 香に火をつけると瞬間デジャブーの如くあのカウンターに引き戻される
鳥羽屋文五郎さんからメールを戴いた。
先日のアクロスでの三人展にお越しいただき ご自宅の提案の機会をいただいた。博多座での講演の最中での来訪だったし、カジュアルな装いだったので無知な私は・・・・ 伎楽（ぎがく）の中でも長唄の逸材である方だとは存知なかったが 気さくで率直で打てば響くタイプの御人。
震災後東京に戻られたが ご家族に大事は無かったか案じていた。
ともかく 連休明けには「お題」に添ったデザインを提案したいと思っている。今しばらくの猶予をいただく。
そして ややゆっくりになった時間だからこそ 新作の構想を練っている。
今何をすべきか 何を作るのか
春は悲しみや辛さの中にも春である 2011.Apr.30th
