那珂川だよりvol.172 | 福岡のステンドグラス

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ステンドグラスのウェーブGグラス工房ブログ
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■那珂川だより

2011.JUNE

タイトル/必要な場所

ランプの納品を終え 帰り道に「ギャラリー吉」に立ち寄った。
久しぶりにお邪魔したら 先客があり自分の順番が来るまで1Fや2Fの作品を眺めたり 自らの作品をじっと見つめたり、 ヨガの呼吸法をやったりして さりげなく待っていた。
長いお付き合いのお客様らしくおしゃべりに花が咲いている。その途中途中に聴こえてくる慰めやエールや主の人柄を褒めたり、とにかく頑張ってこの場所を続けて欲しい旨を話されていた。たまに訪ねてきたい場所なんだ。
お客様が帰られてから ゆっくり話した。東日本大震災の一報はここに打ち合わせで来ている時だった。ラジオの音から、ご主人に「東京で大きな地震があったみたい」と知らされて、帰路でFMを聴いて 帰ってみんなでTVを見た。広い範囲で畑が車が人が津波に飲み込まれていた。
吉の主はその映像が目に焼き付いて3月以来鬱になり閉じこもったと話した。 

気持ちを一生懸命に引き上げてくれた人はご主人だったらしい。「伴侶とはよく言ったものね」とポツリ。無骨で生きるのが不器用そうな画家の旦那様だが 暖かい夫婦の間のやりとりが夫人を辛いところから戻してくれたようだ。今はまた彼女はバレエに出かけている。

月曜日には彫刻家のT中先生のお見舞いに九州中央病院に出かけた。膝の手術も無事に終わり 目下厳しいリハビリ中で 師宣わく 「拷問じゃ」と。そして「ついにサイボーグになったばい!」と(笑)病室に入った瞬間は病人顔の先生の顔色にこちらもたじろいだが 「出所後(!)は何が食べたいですか?」の問いに「てんぷら」病院では食べられない熱〜いもの。そして酒をきゅ〜っと。熱燗、ぬる燗 何れにするか熟考の末 大笑いの師であった。楽しい一時間余りのお見舞いだったが 経過はかなり良好で相変わらずのカワイイ人柄であることでした。(涙こぼして笑ったよ) 「たけうち」でいっぱい呑みましょうね。

言いたかった事はここでも夫人が不安な先生の精神をさりげなく(女のふとっぱらで)支えていて、夫婦とは良き事哉と思ったのでした。2011.June.1st

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久しぶりの陽射し
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新作のクラゲ いいえ「あわ」です
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松永氏の座卓で熱燗が夢!

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